- すいか
- I
すいか【垂下】たれ下がること。 たれ下げること。 下垂。II
「幹竹割(カラタケワリ)に割放(サキハナ)したる断面は, 半空(ナカゾラ)より一文字に~して/金色夜叉(紅葉)」
すいか【垂加】山崎闇斎の霊社号。 しでます。IIIすいか【水化】⇒ すいわ(水和)IVすいか【水和】⇒ すいわ(水和)Vすいか【水火】(1)水と火。(2)洪水と火災。 また, そのように勢いの激しいもの。「~の難」
(3)水におぼれ, 火に焼かれるようなひどい苦しみ。「良人(オツト)の為めには~も厭はざる身の/不如帰(蘆花)」
(4)(水と火のように)互いに相いれないもの。 きわめて仲の悪いこと。「~の仲」
~器物(ウツワモノ)を一つにせず性質を異にするものは調和しないことのたとえ。 [日葡]~の責め火責めと水責めによる拷問。~も辞せずいかなる苦痛や困難もいとわない。~を踏・む〔列子(黄帝)〕大変苦しい状況にある。 非常に危険な目にあう。 危険を冒す。VIすいか【水禍】水による災難。 洪水にあうことやおぼれ死ぬこと。 水難。VII「~にあう」
すいか【翠花・翠華】〔中国で, 天子の旗を翡翠(カワセミ)の羽で飾ったことから〕天子の旗。VIIIすいか【翠霞】みどり色のかすみ。IXすいか【西瓜】〔「すい」は「西」の唐音。 「水瓜」とも書く〕ウリ科のつる性一年草。 熱帯アフリカ原産。 暖地の砂地畑で栽培。 葉は羽状に深裂。 雌雄同株。 夏, 淡黄色の花をつけ, 大きな球形または長球形の液果がなる。 果皮は平滑で時に縦の縞(シマ)があり, 果肉は多汁で甘く, 赤ないし淡黄色。 品種が多い。 日本へは一六世紀渡来。 ウオーターメロン。 ﹝季﹞秋。〔「西瓜の花」は ﹝季﹞夏〕Xすいか【誰何】声をかけて, だれかと名を問いただすこと。 呼びとがめること。XI「~せる門衛に, 我は小坪の某なり/金時計(鏡花)」
すいか【酔歌】酒によって歌う歌。 また, 作った歌。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.